二黒土星

五行の土性に属し、「大地」を象意とします。

大地は、太陽の光を受けて、その懐に抱いた草木を育みます。その動きは遅々としていて、人目を惹かない働きです。しかし、たゆまず、ゆっくり、確実に大地の恵みを形作って、世界を築いてゆきます。万物の母として、厳しい条件の下でも、諦めることなく、黙々と命を生み出します。このように、どっしりと安定した母なる大地のような性質がこの星生まれの人の本質です。

全体運

二黒生まれの人は、草木の育成をしっかりと支える大地のように、縁の下の力持ちとしての補佐役を努めることで成功する人生になるといわれます。

自らが主導的な立場に立つよりも、補佐役に徹して、リーダーが決めたおおまかな方針を具体化させて、地道にこつこつと遂行し、丁寧にまとめ上げていくことにより高い評価と地位を得ることができます。無理に組織のトップに立つことよりも、2番目の立場で最大限の力を発揮することを念頭に置くとよいでしょう。リーダーになってやたら気苦労を抱えるよりも、大衆に身を置きつつ、リーダーに匹敵する実力を備えて、上からも下からも頼られ慕われる「組織の要」になるほうが、性に合っているはずです。
また、どんな人物の補佐役になるかによって人生が左右されます。自分を引き立ててくれるリーダーとの巡り会いは、この星生まれの人の人生を大きく開花させます。人物を見極める目が肝心です。

性格

二黒土星の人は、真面目で実直、目上の者に対して礼儀正しく謙虚に振舞うことができます。また、自分が敬愛する人対しては、期待された以上にとことん尽くすことができます。

そのため、とくに年配者や上司などの目上の者から信頼され、可愛がられます。真面目な人柄を見込んで、たくさんの要求や依頼をされるかもしれませんが、それに黙々と応えることで、一層信頼されるようになるでしょう。

また、従順で素直な性格のため、組織の中で行動することが苦になりません。目上の者との良好な関係を築くことができるのは勿論のこと、所属する組織の一員として、それに相応しい、適切な行動をとることができます。不必要な波風を立てず、黙々と組織や上司のために奉仕することで、着々と不動の地位を築いていくことができるでしょう。

そして、真面目な性格のため、細かいところにまで気を配ることができます。隅々まで配慮された丁寧な仕事やサービスは、信頼と感謝を生みます。ただ、親切心から、手取り足取りの丁寧すぎる世話をして、「細かい」とか「うるさい」などという悪印象を抱かれないよう、相手の反応も見るようにしましょう。

この星の一番の特徴は、真面目さ、勤勉さです。直感的なひらめきや要領の良さで一足飛びに成果を得るといったタイプではなく、こつこつと積み上げた日々の努力が、いつしか大きな成果になっているというタイプです。「ウサギとカメ」の物語のカメように、真面目に着々と歩き続けることで成功します。
ただし、真面目さが悪い形で現れると、愚直で融通が利かないということになってしまいます。あなたが軽蔑する人の、一見不真面目と感じられる態度や言動のなかに、真実や誠実さがある場合もあります。固定観念にとらわれすぎずに適切に他人の考えを取り入れて、様々な角度から自己批判し、臨機応変に対処する余裕が大切です。

相性

祐気 生気
  • 九紫火星
退気
  • 六白金星
  • 七赤金星
和気
  • 八白土星
剋気 殺気
  • 一白水星
死気
  • 三碧木星
  • 四緑木星
  • 生気:あなたが助けられる関係
  • 退気:あなたが助ける関係
  • 和気:平穏無事な関係
  • 殺気:あなたがいじめる関係
  • 殺気:あなたがいじめられる関係

この相性判断は、あなたの生まれ年を司る本命星から決める相性で、大雑把な目安にすぎません。

月命星および傾斜宮による判断を加味し、あなたと相手との関係(職場の上司と部下、同僚、友人、恋人、家族など)、あなたと相手の運勢(仕事運、上司運、部下運、恋愛運、家庭運など)を総合的に鑑定することによって、より細やかに判断することができます。

 

また、相性判断は、相手とより良い関係を築く対処法を探るための手段のひとつです。相性が悪いからといって交際を避けるのではなく、相性が悪い相手と仲良くする方法を見つけましょう。